MozcのWindowsでのビルド(コンパイル)

訳有ってGoogle日本語入力のソース公開版である、MozcをWindowsでコンパイルしました。

本家・参考サイトからの差分

  • VS2017ではコンパイルできない。ソース側が20190209時点では対応しているVisual Studioのバージョンは2015 Update 3まで。(VS2017を検出する仕組みが作り込まれていない)
    • Comunity 版の旧バージョンはこちらからダウンロードできます。
    • 頑張れば2017に対応できそうな気もするけど今後の課題としよう。
    • 参考サイト同様、mt.exe, rc.exeのために、C:Program Files (x86)Windows Kits8.1binx86等にパスを通す必要はあった
  • Qt5はMSVC 2015 32bitに合わせるために、5.6.3を使用。(いま時点で最新の5.12.1はMSVS 2015 32bit用DLLが内包されていなかった)
    • opensource版はユーザ登録しなくてもインストール可能(Skipできる)
  • インストールするためにPython 2.7を自分で入れる必要はなかった
    • dep_toolsにもPythonが準備されるため。 gclient実行時に自動的にDLされます。ただし、すでにPython3がインストールされている環境ではPATH環境変数の順に注意したほうがよいでしょう。
  • バイナリは src/outではなくsrc/out_winに作られます。

気をつけた方がいいところ

  • OSが32bit環境と64bit環境でインストール手順が違います。本家のビルドガイドは最初に32bit環境でのインストール方法が記載されていて、あとに64bit環境でのインストール方法が記載されています。
  • Windows 8以降とそれ以前でも、インストールの手順が少し違います。
  • regsvr32等しても、タスクバーに現れないときは、以下のどちらかを試すべし
    • 一度、再起動やサインアウト・サインインを試すべし
    • (Windows10の場合)Windowsの設定 -> 時刻と言語 ->(左部メニュー)言語 -> 「優先する言語」欄の「日本語」をクリック -> オプション ->「キーボード」欄 キーボードの追加 でmozcを追加

カスタムバイナリ

  • 日付変換で「YYYYMMDD」形式が出るようにしました。
  • バイナリ(インストーラはないので手動でお願いします)
  • 改変部分ソースdate_rewriter.cc
  • 郵便番号からの住所の変換に対応したバージョンを作りこちらに置きました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

eighteen − 6 =