プロトピック情報局:それからの私

夜もろくに眠れないひどい状態から、塗り薬に頼ってはいるが、普通に生活できるようになってからの日記です。

May,3rd,2012

最近、仕事で無理した際に、かゆみに任せてかく事を抑えていなかったら、慢性的な状態になりかけたので、久々に本格的にプロトピックを使いました。顔、首、頭、腹などに使い増した。一日では収まらず、数日にわたり使いました。一日では収まらないというときには、少しヒヤリとしましたが、4日連続で使って症状は消えつつあります。ストレスへの対処や肌ケアを怠っていたと思います。何よりも、”かかない”という原則をおろそかにしていました。注意しないと。

久々に数日にわたってプロトピックを使って、この薬を塗り始めてから、しばらくかゆみが出るという、独特な副作用的な効き方を思い出しました。やはり、ちょっと特殊な薬なので初めての方は是非相談してください。

Mar, 27th, 2010

共同通信にて報道された、プロトピックを含むカルシニューリン阻害剤使用の子供の発がんケースのFDA報告について、調査しています。まずそのFDA会合の資料を見ています。資料そのものは、こちらです。 報道の元になったのは、その最後の資料と思われます。がんの発生割合はおおよそ自然発生の割合と同様の様ですが、メラノーマ(悪性黒色腫:皮膚がんの一種)についてはそう言えない状況の様です。

Oct, 18th, 2009

最近、アトピープロトピック情報集というページを追加しています。医学的・科学的な観点で客観的な検証に基づいた物と私が判断したものを載せています。難しい情報もあると思うのですが、どなたかには参考になる情報もあるかと思い、少しずつ増やしていきたいと考えています。

May 4th, 2009

最近、この日記はサボっていますが、私自身は元気です。アトピーの症状はほとんど治まっています。

August 20th, 2006

最近いただくメールの中に、プロトピックを塗るとにきびがひどくなり、 結果としてプロトピックをあきらめることになった、症状が劇化したというお便りをいただくことが多くなりました。 あと、その中で「プロトピックは怖い」、「プロトピックにもリバウンドがある」という解釈をされている方が多いことが気になっています。

「プロトピックは怖い」という解釈は、私は正しいと思います。 もっと正確に言うと、「適切ではないプロトピックの使用は怖い」だと思います。 また、ステロイドによるリバウンドと、プロトピックの禁忌症状の悪化や投薬中止による症状の再発を区別することが重要だと思います。 どちらも「リバウンド」と呼ぶのは、そのメカニズムの違いから間違いなはずです。 的確な区別をしないと、間違った治療を選択することにつながります

プロトピック使用で気をつけないといけない以下のことは忘れないでください

  • にきび、感染症に対してはプロトピックは禁忌であること
  • その他にも使用に当たっては十分な注意が必要なこと(処方時に説明書が渡されるはずです)
  • ステロイド軟膏とプロトピックでは作用自体が異なること
  • プロトピックにしても対処療法であり、スキンケアなどの対策も重要なこと

どうやら、プロトピックもステロイドと同じように漫然とした処方が行われ始めているのでは、と危惧しています。 プロトピックも症状によって適切な使い方をしなければ、患者が苦しむことになるのは同じことです。

また、アトピーは難しい病気です。単に薬を塗れば全てOK、というわけではない事は私としても苦しいところです。 私も自分にあったスキンケア法を見つけ、生活を見つめなおしながら症状を安定させるのに年単位の時間が必要でした。

August 31, 2002

最近、このページをごらんいただいた方からいろいろお便りをいただくようになりました。ありがとうございます。その中で良くいただくお話が、プロトピックを使っても大丈夫かというご質問と、ステロイドが怖くて医者にいけないということです。それについて少し書かせていただきます。

●プロトピックについて
プロトピックは今までのような副腎皮質ホルモン(ステロイド) を使った薬に比べると、非常に良い薬だと思っています。 どんなにつらい症状でも、プロトピックを塗ると確実に収まって いきます。そして、良くなったあとに薬をやめても、リバウンド 症状のような劇症に陥ることがありませんでした。アトピー体質そのもの がなくなるわけではありませんので、薬を塗らないでいると、 また痒くなりますが、薬が効かなくなったことはまだありません。

プロトピックとつきあい初めて2年たちますが、プロトピックを 使っている顔や首(胸から上)は、そこだけ見てもアトピーである ことを言わなければ気づかれないほど良くなっています。薬を塗るのをサボると、また発疹が出ますが、塗ればすぐ治って 行きます。ステロイドを使っていたころは、傷は治っても、 顔の腫れ自体はひかなかったことにくらべると対照的です。

実は、プロトピックには弱点が無いわけではありません。 1つは顔や首、腕などの肌が薄いところ以外ではあまり効かない。 もう、ひとつは、皮膚の感染症にかかる可能性があるということです。
感染症については、たまに膿のにきびができたりします。 これはそのときだけプロトピックを塗るのをやめればすぐ直ります。

いままで(後日注:この日付の日記を書いていた時点までです)何通かお便りをいただいていますが、プロトピックが 聞かないとか、逆にリバウンド症状のようなひどい思いをしたという話は、いただいたことはありません。 感染症でヘルペスにかかるという話も聞いていますが、抗生物質 で直るというのと、アトピーで苦しむよりはましということだそうです。

つまり、プロトピックを使わない手は無いと思います。 (後日注:ステロイドを拒むのと同じリバウンドがあるという理由でプロトピックを拒むことはないということです。もちろん適切な薬の選択が必要です)

●ステロイドについて
私もリバウンド体験者で長い間 ステロイドを避けていましたが、今のお医者様に会ってからは また使っています。今ではステロイドを怖がることは無くなりました。 プロトピックという新しい薬も出来て、リバウンドの恐怖から 逃れられるようになったということもあるのでしょうが、ステロイド についての正しい理解を出来たからでもあります。

皮膚科医の間では、ステロイドが効かなくなるというリバウンドは、実は薬のせいでは なく、医者の適切なコントロールの不足による物だという認識が出来ているようです。 私も患者として同じ意見です。 私のサイトにもステロイド軟膏の表を作りましたが、最強レベルの ステロイドを毎日使い続ければ、当然肌は弱りリバウンドを引き起 こしやすくなります。 逆に弱い薬を重症状に使っても効果はありません。 症状に合わせた適切な軟膏の使用が大切だったのです。 (私は、その意味で体全体に作用するステロイド内服薬は使わない ようにしています。症状の無いところにまでステロイドの影響が出るからです)

なのに、医者が、症状の強弱や肌の状態を見ずにひたすら強力な ステロイドを使わせ続けた結果が、リバウンドと「ステロイド=悪」 というイメージだと考えています。 でも今では、私は、正しい知識によりステロイドともうまく付き合え ると考えています。実際、今はリバウンドはおきていません。 逆に、すぐに楽にしてくれる薬は、プロトピックとステロイドしか無い と考えています。

実は、私も顔や首の調子は非常によいですが、その他の部位 (足、胴体)はステロイドを使っています。症状も顔ほどは 良くありません。結構かいたり、かき傷を作っています。 これはプロトピックが皮膚の厚い部分からはあまり吸収されないため、顔や首ほどには効果が無いからです。 しかし、プロトピックがまったく効かないわけではないので、ひどい 個所にはプロトピックも塗っています。 ステロイドに頼り切らないので、リバウンド状態も避けられます。 (リバウンドの原因は、ステロイドによって正常細胞も弱められ、 肌が薄くなっていくことが原因なので、ステロイドの使用量を うまく抑えていくと、リバウンドを抑えられるのです。)

これを読んでいただいている多くの方が、怖がらずに薬と「うまく付き合って」いければ いいな感じています。

March 5, 2001

最近掻き癖がついてしまって調子がよくない。特に足の調子が悪い。顔や首はちょっと悪くなってもプロトピックのおかげで何とかなるが、足は厄介だ。すねからももの外側をついつい、家に帰って着替えるときや、トイレの中で掻いてしまう。薬(パンデル)を塗ってもまた掻いてしまうのでいたちごっこ。風呂上りに、ヒルドイドソフトなどをよく塗って乾燥しないように努めるが、厳しい。

February 15, 2001

夏の汗も痒くなりますが、私は冬の乾燥のほうが私は苦手です。最近は、顔の乾燥した部分にアンダームを塗っています。プロトピックは乾燥が進んでかゆみが出るようになったところに一週間に一回程度塗ります。ほてりはほとんどなし。毛嚢炎などはほとんどなし。体は、赤いところにパンデルを塗っています。これはよくなったり悪くなったり。お酒を飲むと多少かゆくなる。

December 5, 2000

ここ一週間ばかり締め切りに追われて、毎日2,3時間しか眠れない日々が続く。が、思ったより アトピーの調子はよい。これも、プロトピックのおかげで顔がぼろぼろにならないおかげかも。体には赤くガサガサになった部分にはパンデルを塗っている。

July 20, 2000

仕事の都合で鳥取へ。仕事のあとに、観光ということで鳥取砂丘に行く。砂丘のてっぺんに登るまでに、かなり汗をかいたが、肌の調子はすっかりよくなっていたので痒くなったりしなかった。この出張の前に病院に行って正解だったと思った。