プロトピック治療記2:プロトピックを塗り始めて…

2000年6月某日(続き)

(前ページから続き) ステロイドを塗りたくることは気が引ける事もあるのですが、私の今回の治療 の目的は、 仕事に差し支えが無くなるようにすることが目的でしたので、 私の中では、ステロイドだろうとなんだろうとかまわないという気がしていました。 ずっと、ステロイドを含む薬を使っていなかったので、塗り始めればとりあえずすぐにいったんは落ち着く事がわかっていました。 それで、新薬プロトピックとステロイド両方を使ってとりあえず治療していくことにしました。
そのときいただいた薬は(10日分)
プロトピック(5gx2本)
パンデル(やや強めのステロイド)(5gx10本)
ヒルドイドソフト(保湿剤)(25g)
ゼスラン(飲み薬)30錠

飲み薬のゼスランはステロイドじゃないかゆみ止めです。これは私のステロイドの内服はしたくないという希望を、先生に配慮していただいて処方していただきました。

顔のプロトピックを塗った部分は、数時間経つととかすかに刺激を帯びてきました。 痺れたような、じんじんするような刺激です。 これが、プロトピック特有の刺激と言うやつだなと思いました。 夜になってくると、かなりかゆみを帯びた刺激になってきました。 ついつい、掻いてしまいました。掻くと、掻いた部分がさらにじんじんしてきました。 普段のかゆみと違って、爪が当たると肌が不思議な感触を受けるので、その刺激にまけてさらに掻いてしまいます。 先生に、かゆくなったら冷やしたタオルなどを当てるようにして出来るだけ掻かないように言われていたのですが、掻くなと言われても無理でしょう。

このプロトピック特有の刺激感ですが、顔の傷がひどい人は眠れないほど痛いことがあるそうです。 私はそこまではひどくは無かったですが、人に依らず、多かれ少なかれの刺激があるようです。これは、今までのどのアトピーの薬にも無かったことです。

しかし、2日もすると刺激はほとんどなくなり、顔の炎症はかなり収りました。体の方も、毎朝シャワーを浴びて汗を流してからしっかり薬を塗るという事を1週間ばかり続けていくと、腫れや湿疹はほとんど収ってきました。
10日後、2度目の通院の時までには、プロトピックを塗った顔や首そしてステロイドを塗った首から下のほとんどの部分の炎症は収まり肌はかなりきれいになりました。先生も感心してくださいました。しかし、アトピーそのものが治ったわけではないのです。この新薬がステロイドに全く取って代わるのものなのかという私自身の検証はこれから始まったようなものです。(つづく)